積算最高気温とは?

監修:佐橋紀男先生(元東邦大学薬学部 教授)

積算最高気温と花粉飛散の関係

スギ花粉の飛散開始日を予測するにあたっては、積算最高気温が重要なポイントとなります。スギ花粉の飛散開始予測における積算最高気温とは、1月1日からの毎日の最高気温を積み重ねていって、西日本では400~500℃、東日本では300~350℃になると飛散が始まる、という目安の気温のことです。
ここで花粉が飛散するまでの過程について確認してみましょう。

花粉の量は、夏場の天候に左右されます。

花粉を飛散させるスギの雄花(花芽)は、毎年7月頃から細胞が分化し始め、10月頃にかけて成長します。このときの気象条件によって雄花の産生量が大きく異なってきます。
この時期、雄花の成長に影響する気象条件は、日射量、最高気温、平均気温、降水量です。つまり、この時期に十分な日照時間があり、暖かな日が続くと雄花は大量に産生され、翌年春の花粉量が多くなります。また、反対に冷夏などで夏の気温が上がらない、あるいは雨の量が多く日射量が減ると翌年の花粉量は少なくなるのです。

雄花は秋から眠りに入ります。

いったん成長した雄花は、秋以降に気温が下がってくると休眠状態に入ります。このまま1月頃まで活動を休止し、春になるのを待つことになります。

1月から徐々に目を覚まし、開花準備に入ります。

雄花が休眠から覚めた後は、1月の気温が高いほど早く開花し、花粉が飛び出します。逆に寒い毎日が続くと飛散開始は遅くなります。

2月、いよいよ花粉が飛び出します。

1月からの積算最高気温が西日本では400~500℃、東日本では300~350℃になると、いよいよ花粉が飛び出します。飛散が始まったあと通常では3~4週間後にピークを迎えますが、飛散開始後の気温があまり上がらないと、ピークがはっきりせず、いつまでも飛び続ける傾向があります。

花粉の飛散開始と花粉量の関係

花粉の量は、夏の気象条件に左右されること、飛散開始は1月からの積算最高気温によって導かれるといわれています。
現在、花粉の飛散量予測については雄花の成長が終わり休眠に入る11月頃にフィールド調査によって雄花の着き具合を確認し、飛散開始予測は1月1日からの積算最高気温に、秋から冬にかけての気温も加味しながら行っています。

花粉カレンダー

全国8地域、21種類の花粉の飛散時期をカレンダー形式でご確認いただけます。

監修:東海花粉症研究所 所長 宇佐神篤先生

参考文献:「厚生省花粉症研究班 日本列島空中花粉調査データ集」